福島 章著

犯罪心理学研究Ⅰ

A5判 334頁 定価(本体4,800円+税) 1977年12月刊


ISBN978-4-7724-0069-5

 本書において論じられるテーマは,覚醒剤乱用,子殺し,少年非行,窃盗累犯,父親殺しなどの各種犯罪類型,また犯罪者の処遇や精神医学との関わり,さらには拘禁反応,攻撃性,犯罪者のアイデンティティーなど,多岐にわたるが,著者の考察はあくまでも具体的な事例に即し,冷徹な科学性をもってその本質を解明する。
 本書最大の頁を割いた著者の処女論文「窃盗累犯の研究」に端的にみられるように,生物学的,社会心理学的,精神力動的各側面からの重層的な構造をもつ著者の視点も本書の大きな特色といえよう。
 現代社会を覆う非理性としての狂気と犯罪を鋭く考察する著者の犯罪心理学研究の集大成。

おもな目次

    ■現代の犯罪

      Ⅰ 覚醒剤乱用
      Ⅱ 子殺しの類型学的研究
      Ⅲ 精神障害犯罪者と精神医療

    ■少年非行

      Ⅰ 思春期非行の意味
      Ⅱ 少年非行の生物学

    ■窃盗累犯

      窃盗累犯の研究

    ■犯罪病理

      Ⅰ 攻撃性の精神医学
      Ⅱ てんかん性不機嫌状態下の父親殺し
      Ⅲ 分裂病者の犯罪と責任

    ■犯罪者と社会

      Ⅰ 拘禁下の反応
      Ⅱ 犯罪者と社会
      Ⅲ 犯罪の公共性