生島 浩著

非行少年への対応と援助
非行臨床実践マニュアル

四六判 210頁 定価(本体2,500円+税) 1993年3月刊


ISBN978-4-7724-0418-1

 現代社会を反映して大きく変わってきた非行少年を,どのように理解し,処遇・対処し,そして援助してゆけばよいのか。
 非行臨床の現場で担当者の抱くこれらの疑問に,明確な枠組みを持った処遇技術を提出することが本書の主題である。それは,非行の原因のみに目をむけた「非行研究」ではなく,臨床家の実践に耐えうる「非行臨床研究」を要請する。
 非行に対する処遇について論じられたものの多くは,カウンセリングや精神医学など他の領域からの借り物であったが,著者は非行臨床固有の構造と対象者の特質を踏まえて,自らの経験と研究の蓄積から臨床家に「使い手のある」技法を一つずつ取り上げ,具体的な事例をもとにその実際を詳述している。
 また非行臨床においては,家族への対応と援助も大きな比重を占めることから,家族援助の理論と実際の技法についても多くの頁が割かれているのも本書の特色である。
 対象者への処遇が援助として有効な,同時に臨床家にとってもその負担を軽減するような面接を行うための「マニュアル」として,本書は非行や非行に類する行動化を伴う事例の対応に出会うことの多い臨床家に多くの示唆を与えてくれるであろう。

おもな目次

    序 (国士館大学教授)西村春夫
    第一章 非行少年処遇の流れ
    第二章 非行臨床の課題
    第三章 非行少年に対する面接「作法」
    第四章 協働治療論
    第五章 非行臨床における家族援助の意義と方法
    第六章 非行臨床における家族援助の実際
    第七章 処遇困難な事例への対応
    第八章 年少非行への対応

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