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宮田 敬一編

ブリーフセラピー入門

A5判 244頁 定価(本体3,700円+税) 1994年7月刊


ISBN978-4-7724-0418-1

 心理療法の社会的な需要が高まるにつれて、セラピストにもクライエントにもより負担の少ない方法が望まれるようになり、短期(Brief)で効果的(effective)を特徴とするブリーフセラピーに期待と注目が集まっている。
 本書では、ブリーフセラピーのさまざまな技法をそれぞれ実践の中で活用している代表的な臨床家、研究者によって、その基本的な考え方と技法の実際がわかりやすく簡明に解説されている。さらにその具体的な事例が生き生きと描かれているので、過去の問題を問わず、現在とその解決に焦点を当てるといった、これまでの心理療法の発想とは全く趣を異にする新しい世界を、読者は生々しく追体験することができる。
 ミルトン・エリクソンに端を発するブリーフセラピーの流れは催眠療法や家族療法に大きな影響を与えながら心理療法の中で大きな潮流となり,今わが国で本書「ブリーフセラピー入門」という形で花開いた。本書によってやがてこの新しい技法はわが国の心理療法の世界に豊な果実を実らせるであろう

おもな目次

    はじめに ブリーフセラピーの発展を願って;成瀬悟策

    第T部 ブリーフセラピーの展望

      ブリーフセラピーの発展
      ブリーフセラピーの今日的意義

    第U部 ブリーフセラピーの治療モデル−−

      エリクソン(ゼイク)・モデル 
      ストラテジック(ヘイリー・マダネス)・モデル 
      NLPモデル 
      MRIモデル 
      BFTC・ミルウォーキー・アプローチ 
      オハンロン・モデル 
      ホワイト/エプストンの物語モデル

    第V部 ブリーフセラピーの実際−−

      異邦の日本人家族 
      出社できない中年男性とかかわって 
      解決の創造に向けての小さな工夫 
      キープ・ザ・ボール・ローリング !―解決に向かって
      「今,自分の脳みそは……自分自身がどっかにいってしまったように遠く感じる」中学生をストーリーだてる

    第W部 ブリーフセラピーの諸相−−

      ブリーフセラピーにおける演劇の利用 
      企業への適用―戦略的人材システム 
      経営組織におけるダブルバインド状況―コミュニケーション理論の適用の試み