山崎晃資編

プレイ・セラピィ

B6判 272頁 定価(本体2,800円+税) 1995年4月刊


ISBN978-4-7724-0480-8

 子どもは,遊びの中でそれぞれの発達里程標を乗り越えてゆく。
 「遊び」には遊び自体のもつ発達的エネルギーがあり,また,子ども自身の持つ固有の復元力による治療的効果にも大きなものがある。しかし,子どもの臨床において「プレイ・セラピィ」がきわめて重要な治療法であることが認められながらも,ともすると,そうした「遊び」そのものが持つ影響力まできちんと吟味されることがないまま,セラピストの役割を過大評価したり,逆に過小評価されたりといった場面が多く見られがちであった。
 本書は,そうした「遊び」のもつ臨床的意義を見直しながら,現在のわが国のプレイ・セラピィ実践の背景を支える理論やその基本的な考え方,導入にあたってのわが国固有の問題点など,大局的な視点でプレイ・セラピィの現状を描き出している。さらに具体的なプレイ・ルームの構成,遊具の選び方,スーパービジョンのあり方,治療者の心がまえなど,長年子どもの臨床に携わってきた熟練の臨床家たちのアドバイスが集積された豊かな“プレイ・セラピィ”モノグラフとなっている。

おもな目次

    第Ⅰ章 子どもの「遊び」とプレイ・セラピィ:山崎晃資
    第Ⅱ章 プレイ・セラピィの基本的な考え方:小倉 清
    第Ⅲ章 プレイ・セラピィとスーパービジョン:深谷和子
    第Ⅳ章 乳幼児のプレイ・セラピィ――幼児のプレイ・セラピィと母親−乳幼児セラピィ――:渡辺久子
    第Ⅴ章 不思議・楽しさ・リアリティ――心の癒しと繋ぐものとしてのプレイ・セラピィ――:村瀬嘉代子
    第Ⅵ章 小学四年生(女児)とのプレイ・セラピィ:三浦 脩
    第Ⅶ章 ハンディ・キャップのある子のプレイ・セラピィ:平井 保
    第Ⅷ章 グループ・プレイ・セラピィ:村田豊久・森陽二郎
    第Ⅸ章 描画とプレイ・セラピィ:猪股丈二
    第Ⅹ章 箱庭療法とプレイ・セラピィ:山中康裕

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