ウィリアム・ハドソン・オハンロン著/森 俊夫,菊池安希子訳

ミルトン・エリクソン入門

A5判 220頁 定価(本体3,800円+税) 1995年5月刊


ISBN978-4-7724-0481-5

 エリクソンは,効果的な心理療法の原理を発見し,それを使用し,またそれを伝えることに人生の大半を費やした人であった。しかし,彼のアプローチを学習し,マスターしようとすればすれほど,彼自身の著作物や授業ですら,不十分に思えてくる。……エリクソンは,一にも二にも,治療者であった。一人の精神科医として,人々の困難を解決する援助をしたのである。この目標のために,彼はさまざまな技法,アプローチ,手順を使用した。……本書は,エリクソニアン・アプローチに関する一定の枠組みを提供するものである。催眠に関する本ではない。エリクソンの治療手順に関する本である。そして,彼の治療手順を,われわれ臨床家が利用できるようにするために,その多様性を,単純化しすぎない程度に単純化しよう,というひとつの試みである。……私は,それを組み合わせればエリクソンが用いたような介入法を作り出すこともできるようなパターン集を提供することで,こうした危険性を最小限にするよう試みたつもりである。本書はクッキング・ブックではない。むしろ,一流シェフが使うアプローチ,技法,素材の一揃えである。読者はそれを好みや時間に応じて混ぜ合わせたりしながら,いろいろな料理を用意することができるだろう。(序文より)

おもな目次

      第1章 基本原理:エリクソンの臨床への序章

    包括パターン

      第2章 パターン介入
      第3章 スプリッティングとリンキング
      第4章 パラレル・コミュニケーション
      第5章 隠意法
      第6章 フレーム介入
      第7章 曖昧さ

    エリクソンの治療及び催眠の要素

      第8章 エリクソンの治療の諸段階
      第9章 エリクソンのトランス誘導の要素
      第10章 エリクソンの治療及び催眠の理論化

    資   料

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