本城秀次編

今日の児童精神科治療

A5判/330頁/定価(本体5,200円+税) 1996年10月刊


ISBN978-4-7724-0525-6

 今日の児童精神医学は,精神医学と臨床心理学の両方にまたがっている。そのために本書の筆者は,第一線の精神科医・心理臨床家から選ばれた。そして次の編集方針がとられた。「Ⅰ 乳幼児精神医学の話題」で,親−乳幼児治療やNICUあるいは自閉症への早期介入が述べられている。「Ⅱ 発達障害にたいする治療」で,従来治療の対象とみなされなかった精神遅滞,あるいは昨今治療が進歩しつつある自閉症や言語発達障害などがとりあげられた。「Ⅲ 児童期の神経症的,精神病的問題」で,最近注目を浴びている児童虐待や登校拒否や境界例児童がとりあげられた。「Ⅳ 治療をめぐるいくつかの視点」では,1.で心理療法を子どもの人格の成長変容を促進することとする視点に立って,技法が述べられ,2.で多くの精神科医が使用をためらう向精神薬について,親への説明の仕方や処方例が具体的に説明されている。

主な目次

    Ⅰ 乳幼児精神医学の話題

      親−乳幼児治療
      NICU(新生児集中治療室)における早期介入
      自閉症にたいする早期介入

    Ⅱ 発達障害にたいする治療

      精神遅滞にたいする治療的アプローチ
      自閉性障害への治療
      言語発達障害の治療
      注意欠陥多動障害と学習障害
      広汎性発達障害における発達退行をめぐる諸問題と治療

    Ⅲ 児童期の神経症的,精神病的問題

      習癖・行動異常:指しゃぶり・爪かみ,睡眠上の問題,食事上の問題,チック,トリコチロマニア,遺尿症・遺糞症
      児童虐待
      境界例児童
      児童期発症の精神分裂病
      児童期の感情障害
      緘黙症
      登校拒否
      強迫性障害
      ヒステリー
      心身症
      非行

    Ⅳ 治療をめぐるいくつかの視点

      児童期の心理治療
      児童期の薬物治療

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