ロバート・ラングス著/妙木浩之監訳

ラングス精神療法入門

A5判/250頁/定価(本体4,000円+税) 1997年10月刊


ISBN978-4-7724-0558-4

 R・ラングスは,精神分析的精神療法の有名なテキスト“The Technique of Psychoanalytic Psychotherapy”(現在まで9版)の著者として知られる。膨大な著作をもつラングスだが,今回訳出された本書は,彼の理論の中心をなす「コミュニカティヴ精神療法」の全体像をコンパクトにまとめたものである。
 臨床におけるラングスの基本的態度は,患者の内的な世界を治療関係の中で,とくに治療者の失敗に焦点を合わせてみていこうというものであり,多くの精神分析家に影響を与えた。精神療法の基本的な規則の性質と働きについて,治療者‐患者間の相互作用の重要性,あるいは技法的な原則など,狂気とその治癒の構造と機能を解明するために,本書はきわめて刺激的な臨床的知見を提供している。
 治療者の行為と介入がどのように精神療法に反映されるのか,本書でラングスが述べているいくつかの視点は,実践的な精神療法を志す者にとって改めて一考に値するものであろう。

おもな目次

    1.基本的な前提
    2.情緒的なメッセージ
    3.聴くこと,そして定式化すること
    4.介入すること,そして妥当性を確認すること
    5.精神療法の初回面接とそれぞれの段階
    6.基本原則と精神療法の枠
    7.治療的相互作用の7つの次元
    8.精神療法の諸問題
    9.心のコミュニカティヴ・モデル
    10.治療的体験を保護すること