飛鳥井望・分島徹編

精神科救急医療

A5判/240頁/定価(本体4,200円+税) 1998年7月刊


ISBN978-4-7724-0586-7

 都道府県自治体による精神科救急医療は,昭和53年に発足した東京都の夜間・休日精神科救急医療体制を初めとするが,平成7年,厚生省による「精神科救急医療システム整備事業」の開始とともに,現在,全国的な整備が進められてきている。
 本書では実践的な四つの重要問題を取り上げた。危機介入的な治療技法から地域におけるネットワーク,スタッフ教育,法的経済的的諸問題までを多角的に論じている。これから精神科救急医療システムを構築,あるいは事業的見直しを考えている精神保健・医療関係者のための確かな指針となるであろう。

おもな目次

      序論 精神科救急医療システムの構築と実際的諸問題:飛鳥井望

    第Ⅰ部 精神科救急の治療技法

      1 急性期精神病に関するパラダイム変換:計見一雄
      2 救急診療時の症状鎮静と身体管理:八田耕太郎・高橋丈夫
      3 精神科救急医療と精神療法:林直樹
      4 精神科ソフト救急の治療技法と診療基盤:土井永史
      5 精神科救急と身体合併症:西村隆夫

    第Ⅱ部 救急ネットワーク

      6 精神科診療所と救急ネットワーク:高橋龍太郎
      7 救急後方医療の実情と課題――民間精神病院の立場から――:松村英幸・野村俊明
      8 地域精神医療における救急システムの在り方:金子晃一

    第Ⅲ部 精神科救急に関する教育

      9 大学における卒前卒後の精神科救急医療教育――高知方式の紹介をかねて――:井上新平・須藤浩一郎・橋詰宏
      10 救急病棟における看護スタッフ教育と実践:鈴木雄幸・坂口正道
      11 コメディカルの教育と養成:松山眞

    第Ⅳ部 精神科救急の法的経済的問題

      12 精神科救急における強制入院制度の諸問題:五十嵐禎人
      13 精神科救急と触法問題――医療対応か司法対応か――:武井満
      14 外国人症例のソーシャルワーク:杉山章子

      終章 精神科救急医療の展望:分島徹