P・F・ケラーマン著/増野 肇・増野信子訳

精神療法としてのサイコドラマ


A5判/248頁/定価(本体3,800円+税) 1998年9月刊


ISBN7724-0589-5

 サイコドラマのプロセスの何が治療に効果をもたらすのか。本書は,その定義に始まり,アクション洞察,カタルシス,アズ・イフ体験,テレ,プロセシングなど,サイコドラマの諸概念を具体的なケースをもとに整理しながら,サイコドラマの中にある豊かで独特な理論的構造を検証しようと試みた意欲的な書である。
 ドラマを扱うという直接性のゆえか,技法書に比べて理論書が少ないと言われてきたサイコドラマ界の中で,すでに5カ国で翻訳されている本書は,今,概念的基礎の確立が求められる中での貴重な書となっている。
 また,豊富な臨床経験と多分野にわたる知識を渉猟しながら,サイコドラマティストの四つの役割(分析家/プロデューサー/治療者/グループリーダー)を整理することで,行動分析家としてのサイコドラマティストの多面性と可能性も追求されていく。
 巻末には,治療者としての専門的技術を評価する手がかりともなるプロセシング・チェックリストが付され,訓練中の学生はじめ,治療の中にアクションやドラマを取り入れている現場の実践家たちにとって広く役立つものとなっている。

おもな目次

サイコドラマの本