B・マクファーランド著/児島達美監訳

摂食障害の「解決」に向かって
ソリューション・フォーカスト・ブリーフセラピーによる治療の実際


A5判/260頁/定価(本体3,800円+税) 1999年3月刊


ISBN978-4-7724-0604-8

 摂食障害者には緊密な治療関係と長い期間にわたる治療が必要であると信じられてきたが,ブリーフセラピーは何よりもクライエントのもっている強さと柔軟性に徹底して焦点をあてることにより,治療を短期かつ効果的に行うことを可能にする。
 それは,臨床家のクライエントに対する見方の変更を迫るものであるが,著者は従来の「原因」探求型医学モデルから「解決」を目指すブリーフセラピーのモデルへ移行することの戸惑いと困難さを率直に表明した上で,治療者に求められるパラダイムの転換と,クライエントとセラピストが協調性に富む治療関係を育てていくための基本的な枠組を示す。
 つづいてソリューション・フォーカスト・モデルに沿って,多くの事例および摂食障害のクライエントとの治療面接の逐語記録を示しながら,一人一人のクライエントに固有の現実に対処するための具体的な面接技法や介入のための戦略,さらに著者自身の開発した集団療法の具体的なプログラムを詳述する。
 本書は,摂食障害者の治療にあたっている臨床家が困難な状況の中で必要とされる治療技術を高め,臨床現場ですぐに使えるセラピストとしての腕を磨くために有用な資源となるだろう。

おもな目次

    第1章 序論:摂食障害者とソリューション・フォーカスト・ブリーフセラピー
    第2章 パラダイムの転換:病気を超えて
    第3章 臨床家としての態度の変容:マインドフルになること
    第4章 治療関係の変化:協調性を高める技法
    第5章 初回面接:基本となる質問法
    第6章 難しいケースの治療:有用な介入
    第7章 ソリューション・フォーカストによる集団療法:プログラムとすすめ方
    第8章 エピローグ:鏡の国

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