フィリップ・バーカー著
山中康裕・岸本寛史監訳

児童精神医学の基礎


A5判/390頁/定価(本体5,800円+税) 1999年8月刊


ISBN978-4-7724-0617-8

 本書は,児童精神医学,家族療法などの分野で知られるP・バーカーによる,児童精神医学の最新教科書である。この領域は,臨床心理学や発達心理学の進歩,生物学的精神医学の進展に伴って,新しい知識が日々,集積されている分野のひとつであるが,原書は1971年の発刊から7版を重ね,世界各地で翻訳される国際標準のテキストとなっている。
 DSM-ⅣやICD-10などの疾病分類を中心に据えつつ,定義,罹患率,原因,臨床像,特異的症状,随伴する障害,治療方法などが詳述されるとともに,児童虐待や無視(ネグレクト),混合性障害といった子どもの臨床場面で欠かせなくなった最新の視点も加味し,著者の知見の広さを示している。また発達心理学や疫学,面接場面での注意といった基礎的な方法論についても充分な紙数をとって触れられており,初学者の理解を促すことになる。
 必要にして十分な最新知見が内容豊かに盛りこまれているので,児童精神医学の初学者はもちろんのこと,ベテラン医や心理臨床家にも大いに役立つ一書である。

おもな目次

    第1章 子どもの正常発達
    第2章 子どもの精神障害の原因
    第3章 子どもの精神障害の分類
    第4章 子どもの精神障害の疫学
    第5章 子どもと家族のアセスメント
    第6章 行為障害および反抗性障害
    第7章 多動および注意欠陥障害
    第8章 不安障害と情緒障害
    第9章 行為および情緒の混合性障害
    第10章 大感情病と自殺
    第11章 広汎性発達障害
    第12章 特異的発達障害
    第13章 小児分裂病およびその他の小児精神病
    第14章 遺尿症と遺糞症
    第15章 その他の臨床的症候群
    第16章 心身の関係と心身症
    第17章 乳幼児精神医学
    第18章 青年期の特殊問題
    第19章 精神遅滞児の精神障害
    第20章 児童虐待と無視(ネグレクト)
    第21章 児童精神障害の治療
    第22章 児童精神障害の予防

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