下坂幸三監修/中村伸一・森山敏文・生島浩編

実効ある心理療法のために

A5判/210頁/定価(本体3,400円+税) 1999年10月刊


ISBN978-4-7724-0627-7

 治療者は自らの心理療法が有効であることを自明として疑わないが,実際には患者・家族の抱えている現実よりも,治療者の拠って立つ理論や個人的な思い込みが優先するためか,実際の効用に乏しい場合が少なくないのではなかろうか。
 本書ではまず,さまざまな立場からそれぞれの治療者の属する治療システムの特質を踏まえ,患者・家族にとって《有用である》と手応えが感じられる心理的援助の展開に寄与するための論考が集められた。
 さらに監修者の日常行なっている診療の様子を陪席者の立場からつぶさに描き,常識的アプローチの実像を再現した後半部は,著名な心理臨床家の面接ビデオを視聴したり,先輩の面接に親しく同席する環境が整備されていないわが国の現状においては,極めて貴重な心理療法を学ぶ教材となろう。
 真に臨床に役立つ技法を探り,心理療法を効果的に進めるためにさまざまに練り上げた工夫の手のうちを明かす画期的な論集!

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