トム・アンデルセン著/鈴木浩二監訳

リフレクティング・プロセス
会話における会話と会話

A5判 176頁 定価(本体3,200円+税) 2001年2月刊


ISBN978-4-7724-0681-9

 1987年に米国のFamily Process誌に掲載された1編の論文が家族療法の新しい流れとなった。本書の著者であるトム・アンデルセンによるThe reflecting team : Dialogue and meta-dialogue in clinical workがそれである。この論文は,ミラノ派やドゥ・シェイザー,グーリシャン,アンダーソンらの論文とともに,90年代の家族療法を位置づける鍵概念となり,同時に実践方法ともなった。本書は,そのアンデルセンを中心に発刊された『リフレクティング・チーム』を本邦のために,著者自ら『リフレクティング・プロセス』として編集し直したもので,本書のために書き下ろした思惟的論文も収載する。
 「リフレクティング・チーム」とは,セラピストと観察者,そしてクライエントが互いに意見を反響させ,異なった循環を生み出すことで解決を図る技法である。しかし,そこから発生した「リフレクト」という概念は単なる技法論にとどまらず,会話や解釈,言語そのものにまで連関しているもので,ナラティブセラピーをはじめとするポストモダン・セラピーに深い影響を与えている。読者は読了後,自身のパラダイムが転換していることに気づかされるだろう。
 21世紀を生き抜くすべての心理療法家のための本である。

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