鈴木二郎著

治療としての面接

四六判 200頁 定価(本体2,600円+税) 2001年3月刊


ISBN978-4-7724-0682-6

 面接は,精神科臨床の独自の方法論である。精神療法の基本であるとともに,一般身体科の診察においても必ず行われる重要な治療的出会いである。
 本書は,その面接がいかに治療的意味を持つか,また時に用い方を誤ればいかに有害にはたらくかを,著者が自身の臨床経験をもとに書き下ろしたものである。
 クライエントに重要な意味を持つ「出会い」としての初期面接,クライエントへの問いかけ方,クライエントのストーリーを読むこと,物語を聞く(聴く)ためのプロとしての技術,見立ての効用,共感することとは,など,多くの臨床的知見がわかりやすく述べられる。
 面接の実際場面は,治療者と患者の微妙なやりとりに満ちたものである。後半部において著者は,多くの症例を提示しながら,精神科臨床における職業人としての治療者の心得と役割をも明らかにしている。

おもな目次

    第Ⅰ部 面接とは――その意味――

      第1章 序論――治療としての面接
      第2章 面接の意味と現象
      *人と人,人生との向かい合い――患者から学ぶ――

    第Ⅱ部 面接がなぜ治療であるのか

      第3章 なぜ治療でありうるのか
      第4章 治療者の役割とクライエント
      *見立てと処方

    第Ⅲ部 症例編――病態に応じて――

      1 精神分裂病
      2 強迫神経症
      3 うつ病
      4 不安神経症
      5 心気神経症
      6 摂食障害
      7 境界性人格障害
      8 ヒステリー(解離性障害)
      9 不登校
      10 脳器質性障害,脳血管性障害
      11 アスペルガー症候群
      12 てんかん
      13 心身症