川谷大治著

思春期と家庭内暴力
治療と援助の指針

A5判 238頁 定価(本体3,400円+税) 2001年5月刊


ISBN978-4-7724-0690-1

 現在,不登校→家庭内暴力→ひきこもりという経過を辿る若者が増えているという。わが国では子どもが親に暴力を振るう点に特徴があるとする家庭内暴力,近年注目を集めその数,百万人とも言われる社会的ひきこもり,親に虐待を受けて育った患者,家庭内暴力の症状を呈する思春期境界例等,本書は思春期の暴力に関する対応と援助の要諦を説いた実践的な臨床書である。
 著者は暴力を振るう若者を理解するためのキーワードとして,「臆病な自尊心」「尊大な羞恥心」の二つをあげ,あくまで臨床家としての視点から,今子どもたちの心に何が起きているのか,どうすれば立ち直らせることができるかを,事例に沿って詳述する。さらに子どもの暴力のみを取り上げることで親の暴力を見逃す危険性を指摘し,暴力を生む条件としての虐待,PTSD,憑依・多重人格,また治療困難な来談しないケース,重症例のための入院治療の実際までも紹介している。

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