平松清志著

箱庭療法のプロセス
学校教育臨床と基礎的研究

A5判 234頁 定価(本体3,500円+税) 2001年7月刊


ISBN978-4-7724-0702-1

 学校教育相談においては,クライエントの言語表現能力が十分でなく,言葉によるカウンセリング技法だけではコミュニケーションがとれないことがある。そのような場面で児童生徒に接近していくには,箱庭療法という技法は極めて有効である。
 筆者は,小学校教師としての教育相談実践の経験をふまえ,学校臨床に箱庭療法を活用するためのノウハウを詳述する。
 そして本書の特色は,治療者とクライエントの面接過程における相互作用を検討し,臨床現場に直接役立つ基礎的研究の成果として読者に提供していることである。箱庭療法の治療的要因を解明しようという箱庭療法の本質的課題に挑み,箱庭療法家の訓練のための体験過程スケールが提示されている。
 詳細な事例研究を通して,箱庭療法という有効な治療技法の魅力が余すところなく伝えられており,これから学校現場に箱庭療法を導入しようと考えている人に最適の指導書といえよう。

おもな目次

    第Ⅰ部 学校教育臨床と箱庭療法

      第1章 学校教育相談の課題と箱庭療法
      第2章 学級内不適応児への接近
      第3章 イメージと癒し―喘息児の箱庭療法

    第Ⅱ部 箱庭療法の臨床的基礎研究

      第4章 試験的12回面接による箱庭療法の面接過程の検討
      第5章 基礎的研究の課題
      第6章 箱庭療法面接のための体験過程スケール作成
      第7章 箱庭療法面接における体験過程
      第8章 女性の事例:1.事例研究/2.体験過程の評定に関する事例的考察
      第9章 男性の事例:1.事例研究/2.体験過程の評定に関する事例的考察
      第10章 箱庭療法家の訓練―「箱庭療法面接のための体験過程スケール」の活用
      第11章 基礎的研究の現在と未来―まとめにかえて―

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