ジャクリーン・ジレスピー著/松下恵美子,石川 元訳

母子画の臨床応用
対象関係論と自己心理学

A5判 176頁 定価(本体2,800円+税) 2001年12月刊


ISBN978-4-7724-0716-8

 フロイト以来,母子関係は精神分析の文脈でさまざまに論じられてきたが,本書で提示される「母子画」は,それを具体的な描画の形に投影させ,査定と解釈に臨床的に応用しようとするものである。
 著者は精密な理論的裏づけとともに投影技法としての基礎研究をも示した上で,数多くの事例を提示し,この技法が母子関係の理解と解釈のみならず,転移と逆転移を含む二者関係に迫るためにきわめて有用であることを明らかにしている。
 精神分析と精神療法に興味のある治療者にとっても,日頃描画を査定や治療的介入に役立てているものにとっても,本書は刺激と衝撃に満ち,豊かな連想と新たな想像力を掻き立ててくれるだろう。

おもな目次

    第1章 母子画を考えるための背景理論
    第2章 母子画の調査研究における問題点
    第3章 アートが治療者に与える衝撃:転移と逆転移の問題
    第4章 母子画の施行と解釈:発達からの見解
    第5章 臨床における重要点