キャシー・マルキオディ著/角山富雄,田中勝博監訳
白川美也子,妹尾洋之,高田 円訳

被虐待児のアートセラピー
絵からきこえる子どものメッセージ

A5判 250頁 定価(本体3,800円+税) 2002年9月刊


ISBN978-4-7724-0754-0

 本書は,身体的虐待や性虐待,あるいはドメスティック・バイオレンスにさらされ傷ついた子どもたちに対する,アートセラピーによる援助治療プログラムを詳述し,その有効性と可能性を示したものである。
 被虐待児は自らの外傷体験を言語的に表現することがむつかしいので,評価や査定にしても,治療介入にしても,非言語的アプローチの持つ意味は大きい。では,虐待を受けた子どもたちの描画にはどのような特徴があり,治療者はどこに注目して,どのようにアプローチすればよいか。著者は豊富な事例を提示しながら,細やかな実践的配慮と自身のおびただしい経験による臨床的迫力をもって,具体的な評価手順や介入技法を公開している。
 評価と治療が一体となった危機介入を中心に,本書で述べられたさまざまな技法や留意点,広範な文献による知見は,長期的本格的な心理療法的アプローチが困難な実際の援助場面でただちに役立つだろう。また,被虐待児以外のクライエントに関わるセラピストにとっても,本書はアートセラピーの実践的教科書・手引書として最適である。

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