日笠摩子著

セラピストのための
フォーカシング入門

A5判 224頁 定価(本体3,200円+税) 2003年5月刊


ISBN978-4-7724-0779-3

 セラピーの時間は,クライエントの生活においてはあまりにも短い。クライエントが面接室から離れ,普段の過酷さの中に戻るとき,セラピストは彼らにどういった援助ができるのだろうか?
 ユージン・T・ジェンドリンとカール・ロジャーズの知見から生まれたフォーカシングは,言葉以前の感情〈フェルトセンス〉をキーワードに,自分自身のこころのケアを促す方法の一つであり,セラピーの本質を考える上でも重要な要素の一つにもなっている。この「入門」は,そのフォーカシングを心理療法のプロセスの一つとして,いかにセラピストが用い,より効果的な心理援助をなしていくかを説いたものである。
 本書は「臨床心理学」第1巻第2号から1年間にわたって好評を博した同名の連載に,セラピストが聞き手(リスナー)として傾聴し,フォーカサー(クライエント)の成長を見守った実際の適用場面や事例研究など,新たな書き下ろしを大幅に加えた。
 フォーカシングのエッセンスを治療場面に生かすコツが存分に記された本書は,フォーカシングを指向する臨床家だけでなく,クライエントを治癒したいと欲するすべての治療者に必読のものである。

おもな目次

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