宮田敬一編

児童虐待へのブリーフセラピー

A5判 240頁 定価(本体3,400円+税) 2003年7月刊


ISBN978-4-7724-0786-1

 今日,大きな社会問題となっている児童虐待の問題に対して,心理療法はどのような貢献ができるのだろうか。自身の行為に虐待という自覚がなく,問題の認識もないケースに対して,従来の理論や方法論では援助的かかわりが困難な場合が少なくない。
 本書は,主に福祉領域の最前線で活躍している執筆陣が,具体的な事例に基づき,虐待の発見,相談,防止に,そして,過去の虐待体験の対処にブリーフセラピーがどのように役立つのかを,実際のケースとのかかわりをとおして詳述したものである。
 クライントの過去ではなく,現在・未来に,そして,病理ではなく,資源に焦点をあてるリーフセラピーの独自な考え方と技法は,このような虐待問題に対して,きわめて有用なアプローチの一つとなる。
 児童虐待が疑われる場合,児童の安全を第一に考慮せねばならないと同時に,その家族や保護者に治療的なかかわりをもつという,時には矛盾をはらんだ対応を迫られる虐待臨床の実務家にとって,本書は自らの足場を確認する手がかりとなり,あたらしい臨床活動の方向を示してくれるだろう。

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