イレーン・イラー・ゴールドマン,デルシー・シュラム・モリソン著/高良 聖監訳

サイコドラマ
その体験と過程

A5判 190頁 定価(本体3,000円+税) 2003年12月刊


ISBN978-4-7724-0806-6

 本書は,多くの事例をもとに,サイコドラマの複雑なプロセスを治療的に解き明かした,アメリカの名サイコドラマティスト,ゴールドマンとモリソンによる実践的入門書である。読者は,基本となる理論やさまざまな技法,そしてウォームアップ,アクション,シェアリング,討論と各段階のプロセスを学びながら,セッションを実際に体験しているような感じを味わうことができる。
 著者らのサイコドラマ治療理論の中核に位置する「らせん理論」は,集団の中にあっても個人のプロセスを重視したもので,治療効果を高め,人間の感情,体験,感覚,苦悩というものを再認識させる。また,セッション中の監督(=セラピスト)の介入のタイミングなどにも多く触れられており,初学者にも取り組みやすい。
 巻末には用語集が付され,経験者や熟練者だけでなく,「やってみたいけど,よくわからない」「やっているけど,今ひとつよくわからない」そういう方にも本書は必読のものである。サイコドラマは面白い!

おもな目次

      日本語版への序/序文/謝辞/はじめに

    第1章 ウォームアップ

      責任
      「サイコドラマの規則,技法,補助的方法」
      4つの基本的な技法

    第2章 アクション

      内容と過程
      焦点づけの技法
      象徴とサイン
      空想・夢・幻覚
      サイコドラマの「らせん」
      基本型のセッション

    第3章 シェアリング

      古典的なセッション
      死に関わるセッション
      夫婦,家族,複合家族
      サイコドラマによるアルコール依存症と物質乱用者への治療
      都会に住む恵まれない若者たちとのソシオドラマとサイコドラマ
      病院,研究所の経験
      共同監督(co-directing)
      サイコドラマティストの一訓練技法
      批評とプロセシング
      サイコドラマ・チーム

    第4章 討論

      威力と警告
      倫理
      組織
      文献

      用語・技法の解説