氏原 寛著

ライフサイクルと臨床心理学

A5判240頁 定価(本体3,400円+税) 2004年2月刊


ISBN978-4-7724-0808-0

 本書は,乳幼児から児童期,青年期,中年期,老年期まで,ライフサイクル全般にわたって臨床心理学的に考察したものであり,人生のあらゆる季節を生きるクライエントと出会う臨床家にとって,本書はかけがえのないものである。
 E・H・エリクソンやフロイト,ユング,ウィニコットなど多くの発達心理学やライフサイクルの研究成果にもとづいて,精神分析的な発達理論とユング学派の発達理論を統合−再構築し,痴呆や老い,家族問題,カップルの愛と性の課題,ひきこもりや摂食障害などの歪んだ青年像をも念頭に入れた新しいライフサイクル論が展開した本書は,ライフサイクルの新しい地平を広げるものといえよう。
 さらに本書を貫く知見は,海外の研究成果だけではなく著者の長年の臨床経験,教育経験,人生経験に支えられた,いわば老賢者の知恵ともいうべきものであり,ここで述べられた一つ一つの知見が,実際の臨床においても心強い導き手となるだろう。
 また,第2部には,思春期・青年期に生きる子どもたちとその親へのカウンセリング・エッセイも収録した。。

おもな目次

    第1部 ライフサイクルと臨床心理学

      第1章 「こころ」について
      第2章 山の彼方の空遠く――思春期のめざめ
      第3章 永遠の少年
      第4章 性の三つの側面
      第5章 不惑の惑い―中年男性の課題
      第6章 妻の中年
      第7章 老いの意味――男の場合
      第8章 ユング心理学から発達をみる

    第2部 思春期・青年期をめぐる随想