「日本語版への序文2」より

 日本語版の『摂食障害治療ハンドブック』が出版されることは喜びであります。この本は,広がりつつある知識基盤と共に新しい情報を臨床家に提示し,現在主流な治療法を極めて詳細に示すことによって,順を追って治療計画を臨床家に示すことを主たる目的としています。
 本書におさめられた30の章は,摂食障害の治療法の全範囲に及んでいます。今日摂食障害患者が受けることができるようになった治療の質の向上に一個人としても集団としても主力となって貢献してきた著者たちによる経験に基づいた詳細な論文が,可能な限り載せられています。
 私が摂食障害の患者の治療を始めたのは33年前ですが,それから今までの間に,私たちはこの病気の発症頻度や社会における広がり,それに病因について,そして特に発症頻度や死亡率について,多くのことを学んできました。この摂食障害という病気は重篤であり,最新の知識に基づいた,配慮の行き届いたチームアプローチを必要とするものです。
 本書が使用され,また内容の討議をされることが,これらの重要な課題に関してのさらなる研究につながり,この病気にたいする極めて高い水準の治療をもたらすことを期待しています。

ポール・ガーフィンケル,MD
トロント
2003年8月