ランディ・バンクロフト/ジェイ・G・シルバーマン著/幾島幸子訳

【翻訳企画】
(財)アジア女性交流・研究フォーラム
(財)せんだい男女共同参画財団
(財)福島県青少年育成・男女共生推進機構
(財)横浜市女性協会

DVにさらされる子どもたち
加害者としての親が家族機能に及ぼす影響

A5判 208頁 定価(本体2,800円+税) 2004年7月刊


ISBN978-4-7724-0831-8

 ドメスティック・バイオレンス(DV)がある家庭に育つ子どもたちは,直接的な虐待被害や,母親への暴力場面を目撃する恐怖にとどまらず,DV加害者の操作的・支配的行動によって,情緒面や発達面に重大な影響を受ける。
 本書では,これまで個別の問題として扱われてきたDVと児童虐待を包括的に捉え,DV加害者の親としての態度や行動に注目することで,それがどのように子どもの日常生活を侵食し,家族機能全般にいかなる波紋を及ぼすかを浮き彫りにしている。さらに,子どもが被る短期的・長期的影響を詳細に分析し,加害者が子どもに与えるリスクの評価と,加害者の変化を判定するための実用的な指針を提示したうえで,子どもの回復には母親である被害女性のエンパワメントが必要であると説く。
 DVや児童虐待に関わる相談機関のカウンセラーやソーシャルワーカーはもとより,児童福祉,司法や警察,医療機関の関係者などにとって,今後の支援の重要な方向性を指し示す一書である。
 北米児童福祉リソースセンター(North American Resource Center for Child Welfare)2004 Pro Humanitate Literary Award受賞。

おもな目次

    第1章 ドメスティック・バイオレンスの加害者とは?
    第2章 「力」を行使する親:加害者の子どもへのかかわり方
    第3章 衝撃波:加害者が家族に及ぼす影響
    第4章 近親姦を犯すDV加害者
    第5章 回復を阻害するもの:親権および面接交渉権の訴訟における加害者
    第6章 親としての加害者についての誤解:広く普及しているアセスメント理論への批判
    第7章 回復への支援:加害者が子どもに与えるリスクの評価と面会プランの設定
    第8章 変化は本物か?:加害者の親としての変化を評価し促進する
    第9章 加害者の親としてのあり方について専門家の対応を改善する