ロバート・ボスナック著/岸本寛史・山 愛美訳

ドリームワーク

A5判 222頁 定価(本体3,400円+税) 2004年9月刊


ISBN978-4-7724-0842-4

 本書は,ドリームワークの考案者であり実践者である臨床家ロバート・ボスナックによる本邦だけの論文・講演集である。
 夢は寝ている間に体験する出来事であるが,生きられた経験であり,昼間に体験する生活と同じくリアルなものである。ドリームワークは,ユング派の流れを汲む援助方法であるが,夢のイメージを持ち続け,さらにイメージの中に入り,内側から身体や五感を通して(embody),再度,経験することで,夢そのものを真に体験することである。夢の持つリアリティに近づいていくことで,人生の意味を気づかせ,メンタルヘルスだけでなく,身体疾患からの回復さえも促す――それがドリームワークの真髄である。本書では,その方法論が詳述され,ドリームワークの実践者でもある訳者二人によって丁寧な解説が加えられた。
 夢は何かにつながっている。本書はクライエントがそれにつながる術をセラピストに教えるものであり,すべての治療者に必読のものである。

おもな目次

      序文:ロバート・ボスナック
      訳者まえがき:山  愛美

    第1章 ドリームワークの実践

      第1講 概  論
      第2講 能動的想像
      第3講 第三のもの,錬金術の観念
      第4講 個性化の原理―自己への衝動―世界創造の力
      第5講 黒――水と死
      第6講 死と抵抗
      第7講 火の中の媒体
      第8講 暗闇の中で不思議な光を見ること
      第9講 苦痛共感的で残酷な冷たい目
      第10講 魂と白い世界
      第11講 夜明け:赤化と新たな方向づけ
      第12講 賢者の石(The Stone of the Wise)

    第2章 臓器移植における統合と両価性

    第3章 心理学的ネットワーキングと臓器の拒絶反応

    第4章 体のドリームワークと古代の医療

    第5章 体現的想像力

    第6章 サイバードリームワークの動き――Jill Fischerとの共同研究

    第7章 苦悩と体現――エラノスでの講演(アスコナ,スイス,2001年10月5日)

    第8章 トラウマを代謝する――生態系としての体現的想像

    第9章 汚れた針――劣った分析家のイメージ


      訳者あとがき:岸本 寛史