中河原通夫・久保田正春著

精神科治療技法の上手な使い方

A5判 260頁 定価(本体3,800円+税) 2005年6月刊


ISBN978-4-7724-0865-3

 心の病気には多くの治療薬と治療技法があり,それらを適切に用いるのは難しい。本書は,精神科,心療内科の研修医・看護職・カウンセラーのために,現場でクライエントに向き合った時,どの病気のどの時期に,どの治療法をどう組み合わせていけばよいのかをわかりやすく説き,精神科治療技法の上手な使い方を解説した新しいタイプの臨床書である。
 この本の特徴は,心の病気が持つ3種類のウイークポイント(①脳内物質の異常,②認知の異常,③性格の異常)について疾患別に説明し,それに対応した治療法を紹介していることである。①の治療法が薬物療法,②の治療法が認知行動療法,SST,③に対する治療がその他の精神療法,ポストベンションとしてのデイケア,にあたる。心の病気に対してどの治療法の組み合わせが適当なのかは病気により,また急性期,回復期,再発予防期といった病気の各時期によって異なるので,各章の冒頭にフローチャートを使い,それぞれの病気の治療手順が視覚的に示されている。
 巻末には,臨床現場で役立つ用語集として基本的な109のキーワードを解説し,さらに最新の処方マニュアルとなる向精神薬の詳細な一覧表を付した。

おもな目次

    第1章 心のウイークポイント

      1−1 心の病気のウイークポイントとその治療
      1−2 気質のウイークポイント
      1−3 脳内物質のウイークポイント
      1−4 認知のウイークポイント
      1−5 性格のウイークポイント

    第2章 心の病気と治療法

      2−1 統合失調症
      2−2 うつ病
      2−3 パニック障害
      2−4 強迫性障害
      2−5 境界性人格障害
      2−6 摂食障害
      2−7 痴呆(認知症)
      2−8 不眠症

    第3章 ウイークポイントの治療法

      3−1 精神療法
      3−2 自律訓練法
      3−3 認知行動療法とリラクセーション
      3−4 社会的技能訓練(SST)
      3−5 デイケア
      3−6 森田療法
      3−7 ハーブ療法とアロマセラピー
      3−8 アニマルセラピー
      3−9 音楽療法
      3−10 温泉療法

    第4章 薬物療法の手引

    4−1 抗精神病薬
      4−2 抗うつ薬
      4−3 抗不安薬
      4−4 向知薬
      4−5 睡眠薬
      4−6 漢方薬

    より理解を深めるための用語集

    向精神薬一覧