氏原 寛・西川隆蔵・康 智善編

現代社会と臨床心理学

A5判 224頁 定価(本体2,800円+税) 2006年3月刊


ISBN978-4-7724-0901-8

 臨床心理学のベイシックな知識とともに,トラウマ,インターネット,オタク,解離,ゴスロリ,リスカ……といったさまざまなキーワードに象徴される現代社会の表と裏を臨床心理学からの視点で考えたのが本書である。
 第1部は,「コンテンポラリー」として,現代と臨床心理のかかわりをとらえたもの。第2部は,「臨床心理学の基本となるもの」と題され,臨床心理学の基本となる発達や認知,人格論などの基礎心理学的知識が押さえられている。第3部は,ふたたび臨床心理学を通しての現代社会を俯瞰した内容になっている。
 本書は,臨床心理学の基本テキストであることはもちろんのこと,現代的テーマを通して興味をもって「読まれる」ことを意図したものである。多くの読者に広く手にとってもらいたい一冊である。

おもな目次

    第1部 コンテンポラリー

      第1章 臨床心理学の歴史:大塚義孝
      第2章 心なき世界:西村則昭
      第3章 リアリティの変容:高石恭子
      第4章 若者の内的世界:康 智善
      第5章 もう一人の私――解離の病:石金直美

    第2部 臨床心理学の基本となるもの

      第6章 発達Ⅰ――人生の前半期:森田 慎
      第7章 発達Ⅱ――人生の後半期:福井裕子
      第8章 知覚・認知:広瀬 隆
      第9章 人格の理解:西川隆蔵

    第3部 臨床心理学と社会

      第10章 現代人の心の問題とPTSD――PTSD概念の普及への考察:内藤あかね
      第11章 セックスとジェンダー:森本敦子
      第12章 大人になることの現代的意味:佐々木玲仁
      第13章 家族臨床――多様なものの見方:藤田博康
      第14章 こころについて:氏原 寛