住友雄資著

精神保健福祉士のための
地域生活支援活動モデル
対人援助職の成長プロセス

A5判 190頁 定価(本体2,800円+税) 2007年7月刊


ISBN978-4-7724-0972-8

 障害者自立支援法が本格施行された現在,地域に基盤を置いたソーシャルワークを根づかせ,展開していくことの重要性がさらに高まっている。しかし,「精神障害者の地域生活を支える」とは,いったいどのような活動なのか? PSWはどのような問題意識と目的をもって,地域生活支援活動に取り組んでいるのだろうか?
 本書では,地域生活支援センターで働くPSWへの質的インタビューから,これまで明らかにされることのなかった地域生活支援活動の実態と全体像を分析し,明解な活動モデルとして提示している。それは,目の前にいる利用者しか見えない段階から,利用者が生活している具体的な場として地域を視野に入れるようになり,さらにサポートシステム構築が自らの実践の根源に位置づいていくという,PSWの成長プロセスでもある。また,特に取り組むべき課題としてケアマネジメント技術を取り上げ,チーム編成や分業,対話などの側面から実践の枠組みを示している。
 PSWの現実的な活動に焦点を当てた本書は,今後目指されるべきエンパワメント志向のソーシャルワーク実現に向けて,精神障害者の地域生活支援に携わるすべての援助職に,日々の活動指針を与えるものである。

おもな目次

    第1部 精神障害者の地域生活支援:今,なぜ活動モデルが求められるのか

      第1章 精神障害者地域生活支援をめぐる状況
      第2章 地域生活支援センターへの期待と現況
      第3章 精神保健福祉士による地域生活支援活動モデル構築の必要性

    第2部 精神保健福祉士による地域生活支援の活動モデル

      第4章 地域生活支援活動モデルのアウトライン
      第5章 地域生活支援に影響を与えるPSWと利用者
      第6章 地域生活支援活動の実際1:地域生活を可能にする直接援助
      第7章 地域生活支援活動の実際2:サポートシステム構築志向
      第8章 第2部のまとめ:分析結果からみたPSWとソーシャルワーク

    第3部 精神障害者の地域生活支援を実現するケアマネジメントの技術

      第9章 地域生活支援チームにおけるチーム編成と分業
      第10章 地域生活支援チームにおける対話:循環的関係を基盤に
      第11章 支援チームメンバーへの対話を重視した働きかけ

      資料:PSWは何に向き合い,何に悩んでいるか:インタビューから