下山晴彦編

認知行動療法
理論から実践的活用まで

A5判 252頁 定価(本体3,200円+税) 2007年8月刊


ISBN978-4-7724-0983-4

 認知行動療法は,世界的に見るならばメンタルヘルスの領域においてもっとも有効な介入方として広く用いられている。わが国では認知行動療法の導入が遅れていたが,近年に至り関心が寄せられるようになり,幅広く活用していこうとの動きが高まってきている。
 本書では,まず認知行動療法の理論とその歴史的発展,最近の動向を概観した上で,アセスメント,機能分析,ケースフォーミュレーションの手続きについて詳しく解説する。続いて,長く実績を積み重ねてきた治療者たちによる,強迫症状,パニック障害,うつ病,摂食障害,統合失調症等といった病態別の介入の実際を紹介する。さらに,ストレスマネジメント,ADHDの子を持つ親訓練,EMDRのプログラムなど,日本での臨床実践に基づいて発展してきたプログラムについても触れている。
 認知行動療法に必要な理論について深く理解できるだけでなく,第一線の治療者たちによる日本の臨床現場における認知行動療法の実際を知ることができる,理論と実践の橋渡しをする1冊である。

おもな目次

    第1部 理論と歴史的発展

      第1章 今,なぜ認知行動療法か:下山晴彦
      第2章 行動療法,そして認知行動療法:松見淳子
      第3章 認知療法,弁証法的行動療法,EMDR:遊佐安一郎

    第2部 アセスメントとケースフォーミュレーション

      第4章 アセスメント,機能分析,そしてケースフォーミュレーションへ:松見淳子
      第5章 アセスメント:森田慎一郎
      第6章 機能分析:高山 巖
      第7章 ケースフォーミュレーション:榎本真理子

    第3部 症状・障害別の介入

      第8章 強迫症状:飯倉康郎
      第9章 パニック障害:坂野雄二・貝谷久宣
      第10章 社会不安障害:陳 峻文
      第11章 外傷後ストレス障害:金 吉晴
      第12章 摂食障害:青木宏之
      第13章 うつ病:古川はるこ
      第14章 統合失調症:原田誠一・佐藤博俊・小堀 修・大森まゆ・勝倉りえこ

    第4部 プログラム

      第15章 ストレスマネジメントの実用的プログラム:竹中晃二
      第16章 親訓練のプログラム:大隈紘子・免田 賢・伊藤啓介
      第17章 EMDR:市井雅哉

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