オーウェン・レニック著/妙木浩之監訳/小此木加江訳

セラピストと患者のための
実践的精神分析入門

A5判 220頁 定価(本体3,400円+税) 2007年10月刊


ISBN978-4-7724-1000-7

 米国精神分析界を永らく牽引してきたオーウェン・レニック初の単著,待望の邦訳。
 今日,マネージド・ケア,EBMの興隆のなか,精神分析は治療法としての存在意義を再確認すべき時期にあると言える。
 レニックは本書で,「中立性」「匿名性」など,フロイト以降の古典的精神分析理論において前提とされてきた原則の意義を,日常の臨床において現れるセラピストと患者の相互作用のなかで再点検していく。あくまで患者の症状軽減,治療利益を重視しつづける症例記述から,精神分析治療において何が実践的であるのかが鮮やかに理解されるだろう。
 わかりやすい語り口で解説されたセラピストと患者のための「実践的精神分析」のはじめての入門書。

おもな目次

    第1章 実践的精神分析
    第2章 症状と症状軽減
    第3章 役に立つ質問
    第4章 治療利益の追跡
    第5章 盲目の飛行
    第6章 カードを開くトランプ遊び
    第7章 現実の維持
    第8章 中立性の危険
    第9章 自己認識の限界
    第10章 行動化とエナクトメント
    第11章 行き詰まりからの脱出法
    第12章 治療を破壊したがる患者たち
    第13章 外傷後のストレス
    第14章 恐怖症
    第15章 パニックと奇妙な感情
    第16章 心配 対 後悔
    第17章 エディプス再考
    第18章 欲望と権力
    第19章 重要な他者
    第20章 やめること
    解 説 妙木浩之