原田誠一著

精神療法の工夫と楽しみ

A5判 240頁 定価(本体3,600円+税) 2008年2月刊


ISBN978-4-7724-1008-3

 著者は,「臨床の場で現実に役に立つ精神療法」という視点から,さまざまな個人精神療法のアウトラインを整理し,「共感」「治療関係」「初診時の問題」「薬物療法の導入」「ケースカンファランス」などの重要テーマについて論及する。さらに近年急速に普及しつつある「認知行動療法(CBT)」についての入門的な解説や,CBTを用いての境界例・統合失調症への臨床的応用まで,日常臨床に有用な方法論を詳しく述べている。そして,最終章においては,不安障害,気分障害の心理教育を行う際に参考になる文献・資料が提示されている。
 精神療法入門者だけでなく,毎日の治療に新しいヒントが欲しい経験者にも役立つ,アイディア溢れる1冊である。

おもな目次

      序 神田橋條治

    第Ⅰ部 精神科面接の基本と工夫

      第1章 個人精神療法のアウトライン
      第2章 精神科医にとってのエッセンシャル・サイコセラピー考
      第3章 認知行動療法入門
      第4章 共感と違和感のダイナミクス
      第5章 よくある不適切な治療関係
      第6章 初診・入院の時期に起こりやすいトラブルと対策
      第7章 薬物療法の導入と維持の工夫
      第8章 ケースカンファレンス考:目のさめる症例検討会とは?

    第Ⅱ部 個別の精神障害に応じた精神療法の展開

      第1章 統合失調症の認知行動療法
      第2章 妄想との上手な付き合い方
      第3章 境界性人格障害の心理教育:病態・治療に関する説明の試案
      第4章 境界性人格障害のうつ状態の治療
      第5章 境界性人格障害の認知療法の実践
      第6章 外傷性精神障害に該当するパニック障害の治療
      第7章 適応障害の治療
      第8章 精神科コンサルテーション・リエゾンからみた入院患者のストレス

    第Ⅲ部 精神障害に関する心理教育と解説

      第1章 うつ病ってどんな病気?
      第2章 境界例とは?
      第3章 パニック障害は“不安神経症・過換気症候群”とどう違うか?
      第4章 不安障害の心理教育1:突然襲うパニック障害
      第5章 不安障害の心理教育2:人前が苦手な社会不安障害
      第6章 不安障害の心理教育3:こだわりを消せない強迫性障害