あとがき

 本書は私にとって2冊目の論文集になります。1冊目の前著は,主として心理療法理論・技法の統合の考え方とその実践に関する論文で構成されていますが,今回は,私が追求してきたその他の領域のもので,前著には未収録のものを収めることになりました。各論文はその基礎に統合的心理療法の考え方を据えながら,ジェンダー,アサーション,そして家族臨床を異なった視点から考察するものになっています。
 なかには,少し以前に書かれたものがありますが,今読んでも本質が変わらず意味があると思われるものは入れることにしました。また,それぞれのテーマの中には,臨床の専門家向けに書かれたものの他に,医師,社会福祉関係者,教育関係者,父母を対象として書かれたものが2〜3編収められています。ジェンダー,アサーション,家族はどれも社会の広い層の人々の関心事であることもあって,一般の人々に向けた論文も参考になるかと考えたからです。その意味で,独立した各論文としては必要な記述であっても全体としてはくり返しの箇所があること,また,くり返しが不必要なところは原著の書き直し,削除をしたことをお断りしておきたいと思います。
……(略)

2008年1月 平木典子