アレック・L・ミラー,ジル・H・レイサス,マーシャ・M・リネハン著/高橋祥友訳

弁証法的行動療法
思春期患者のための自殺予防マニュアル

A5判 480頁 定価(本体6,500円+税) 2008年3月刊


ISBN978-4-7724-1016-8

 弁証法的行動療法(DBT)は,エヴィデンスに基づいた包括的な治療法として,近年心の臨床現場に急速に普及しつつある。患者が変化をもたらすことを目的として動機を高め,問題解決技法を身につけることを促す,きわめて実践的なセラピーである。本書の著者の一人,M・リネハンが標準的な認知行動療法を自殺の危険の高い,自傷行為に及ぶ患者に適用したことからDBTが生まれ,あらゆる実践場面で治療効果が検証されてきた。
 本書は,思春期自傷行為や自殺行動にとくに効果のある「弁証法的行動療法(DBT)」についての最新の解説書(技法マニュアル)である。自傷と自殺だけでなく,境界性パーソナリティ障害,うつ病,薬物乱用,摂食障害,行為障害,不安障害等,さまざまな問題を抱えた思春期患者に応用可能な治療プログラムが詳しく紹介されている。さらに巻末には,スキル訓練やマインドフルネス練習のためのパンフレットやプログラムなど,臨床に役立つ豊富な付録も収録されている。

おもな目次

    1.思春期の自殺行動:誰がもっとも危険が高いのか?
    2.自殺の危険の高い思春期患者に有効な治療法とは何か?
    3.弁証法的行動療法:治療の段階,主な目標,戦略
    4.弁証法的行動療法プログラムの構成:その機能と様式
    5.思春期患者の弁証法的ジレンマ:二次的な治療目標に対する働きかけ
    6.思春期患者の評価:自殺の危険,診断,治療への適合性
    7.思春期患者と家族に対する治療と治療への関わりのオリエンテーション
    8.思春期患者に対する個人精神療法
    9.家族を治療に含める
    10.思春期患者に対するスキル訓練
    11.治療効果の判定,卒業グループ,治療の終結
    12.プログラムの問題点
    付録A 思春期患者のためのマインドフルネス練習
    付録B 「中道を歩む」:講義と討論のポイント
    付録C 「中道を歩む」スキルのパンフレット