鶴 光代編

発達障害児への心理的援助

A5判 190頁 定価(本体2,800円+税) 2008年9月刊


ISBN978-4-7724-1043-4

「特別支援教育」の開始,「発達障害者支援法」の施行,「子どもの心の診療医」養成,あるいは「子どもの心の診療医専門研修会」の開始にみられるように,「発達障害」への社会的認知は,ここ10年にもならない間に劇的な転換期を迎えている。『臨床心理学』誌上で2006年から2008年まで続けられた全14回の連載をまとめた本書は,この発達障害を巡る転換を,そのすべての論文の細部にまで反映させている。
本書は,発達障害児が抱えるLD・ADHD,自傷,非行・犯罪などの問題に対し,アセスメント,保護者支援,自立支援,スクールカウンセリング,学校巡回相談支援,臨床動作法,療育センターの実践,サポートグループといった多様な観点からアプローチし,その解決の糸口へと導いてゆく。発達障害児の希望の実現のために,同領域の第一人者の執筆陣が率直な情報公開と客観的な仮説検証にもとづく理論と方法を提供し,その心理的援助の可能性を探る。

おもな目次

    第1章 心理的援助の可能性:鶴 光代
    第2章 発達障害の医学的概論(1)――軽くとも生き難い子ら:田中康雄
    第3章 発達障害の医学的概論(2)――重症事例と重複事例:大隈紘子・瀬口康昌・木下直俊・斎藤陽子
    第4章 自閉症を生きる:乾 吉佑
    第5章 発達障害児の発達とその臨床心理学的知見:播磨俊子
    第6章 保護者への援助――カウンセリング,心理教育,コミュニティ:針塚 進
    第7章 学校場面と軽度発達障害:倉光 修
    第8章 発達障害とアセスメント:吉田美恵子
    第9章 自傷行動を伴う自閉症青年への臨床動作法:鶴 光代
    第10章 療育センターでの発達障害児への援助の実際:吉川 徹
    第11章 学校における巡回相談支援の実際:小田浩伸
    第12章 「発達障害」と非行・犯罪:浜田寿美男
    第13章 発達障がい児・者へのサポートグループと自立支援:重橋史朗
    第14章 発達障害のある人への心理援助のこれから:鶴 光代