マイケル・J・マホーニー編/根建金男,菅村玄二,勝倉りえこ監訳

認知行動療法と構成主義心理療法
理論・研究そして実践

A5判 256頁 定価(本体3,600円+税) 2008年11月刊


ISBN978-4-7724-1051-9

 効果的な心理療法の中核的プロセスは,不合理な思考パターンを合理的なものに置き換えることであり,認知行動療法はその典型的なアプローチである。
 一方,構成主義心理療法は,「人の個人的・社会的現実は客観的に存在するのではなく,人が現実を構成する(創造する)」と考える。それゆえ,認知行動療法とは異なり,合理的な思考より,有用な思考を重視する。
 しかし,認知行動療法と構成主義心理療法の対話は可能である。
 本書では,編者マホーニーをはじめ,エリス,マイケンバウム,ベック,ニーマイアー等,錚々たる執筆者が,ポジティヴで精神的に健康な考え方と認知行動療法の関連性,論理情動療法,認知療法,問題解決療法,ナラティヴ・セラピーといった基本的な認知行動療法と構成主義心理療法を論じる。
 また,認知と情動との関連,認知療法の創成に大きな影響を与えたジョージ・ケリーのパーソナル・コンストラクト療法に関する興味深い論述もある。
 認知行動療法と構成主義心理療法の融合への道を探る一冊である。

おもな目次

    第Ⅰ部 序説

      第1章 認知行動療法と構成主義心理療法の理論的発展
      第2章 認知行動変容の変わりゆく概念:回顧と展望

    第Ⅱ部 認知療法

      第3章 認知療法:過去・現在・未来
      第4章 認知療法の評価

    第Ⅲ部 論理情動療法

      第5章 論理情動療法再考
      第6章 論理情動療法の評価

    第Ⅳ部 構成主義心理療法

      第7章 人間の認識プロセスに関する構成主義的な一考察
      第8章 構成主義的メタ理論と心的表象の性質
      第9章 パーソナル・コンストラクト療法における認知と感情
      第10章 認知ナラティヴ・セラピー:代わりの意味の解釈学的構成
      第11章 構成主義心理療法の評価
      第12章 認知行動療法と構成主義心理療法:背景と課題

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