J・A・コトラー,J・カールソン編/中村伸一監訳/モーガン亮子訳

まずい面接
マスター・セラピストたちが語る最悪のケース

A5判 252頁 定価(本体3,600円+税) 2009年6月刊


ISBN978-4-7724-1083-0

 パップ,ラザラス,ランクトン,シャピロ,ミラー,ノークロスをはじめとして,総勢22名の錚々たるマスター・セラピストたちが,忌憚なく過去の失敗を語るこの本は,理論を自ら構築し臨床実践してきたひとびとの「生の声」を私たちに届けてくれる。
 各章の記述は,自らの失敗面接について真面目に分析/省察しているものもあれば,失敗はあったはずだがよく思い出せないというもの,そもそも自分の辞書には失敗という語はないかもしれない……と語るもの,自分の弱点はこの場では語らない,と断言するものなど,種々多様である。「面接中,自分の冷酷な部分にスイッチが入ってしまった」,「初回面接で『若造,よく聞くがいい』と話しかけられた」,「面接中,つい居眠りしてしまい,起きた瞬間耳に入ってきたことばが,『このことは私が人生で初めて打ち明けることなのです』だった」……
 マスター・セラピストたちの,信じられないほど正直に失敗からの成長を告白する姿により,あなたの明日の面接が,今日より少し肩の力の抜けた,より良いものとなることを願い訳された1冊。

おもな目次

    序章 一流・二流・三流:まずい面接の要因
    第1章 ジェフリー・A・コトラー:肝心なこと
    第2章 ジョン・カールソン:終わりのない物語
    第3章 ペギー・パップ:穴があったら入りたい
    第4章 アーノルド・A・ラザラス:謙虚な気持ちをたっぷりと
    第5章 バイオレット・オークランダー:学んだことを生かすことでよしとする
    第6章 リチャード・シュワルツ:私の一部の批判的な部分
    第7章 ウィリアム・グラッサー:早く帰ってください
    第8章 スティーヴン・ランクトン:クライアントのことばを使うこと
    第9章 フランシーン・シャピロ:セーフガードを備えておくことの重要性
    第10章 レイモンド・コルシーニ:ひとつのアプローチにこだわらない
    第11章 ジョン・グレイ:まずい面接を経験して
    第12章 フランク・ピットマン:危ない橋を渡ること
    第13章 サム・グレイディング:右に行くべきときに,左に行ってしまった
    第14章 スーザン・M・ジョンソン:自分の無力さを感じて
    第15章 パット・ラブ:内なる声に耳を傾けること
    第16章 アーサー・フリーマン:自分の力を過信しないこと
    第17章 ジョン・C・ノークロス:激しい敵意に満ちた50分
    第18章 レン・スペリー:専門家としての我を忘れて
    第19章 スコット・D・ミラー:自分としたことが
    第20章 マイケル・F・ホイト:冷静にものごとを見る目を失って
    第21章 リチャード・B・スチュアート:期待しすぎて
    第22章 ミシェル・ワイナー‐デイヴィス:2度も走った稲妻
    第23章 失敗から学んだいくつかの共通のテーマとその教訓