訳者あとがき

 中村先生からいただいた原著を初めて手にした時,途中でやめるのが難しいほど惹き込まれました。中には,米国で参加したセミナーでお会いした方もいて,ダイナミックな話しぶりが目に浮かぶようでした。つらい経験もユーモアを交えて表現されていて思わず吹き出したり,胸の痛みが鋭く伝わってきて思わず涙が溢れたり。さまざまな想いが胸に湧き起こりました。
 錚々たる面々のセラピストが失敗と向き合い成長していく姿勢,そして,そうしたことをオープンに話すことから,この分野に携わる私自身も強烈なインパクトを受けました。自分が臨床を行う上で直面する,難しい状況を乗り越えていく支えになったことは,言うまでもありません。日々,面接を通して援助に取り組む一人でも多くの方に読んでいただければうれしく思います。
……(後略)

 モーガン亮子(旧姓:清水)