ローレンス・マイナーズ-ウォリス著/明智龍男・平井 啓・本岡寛子監訳

不安と抑うつに対する問題解決療法

A5判 240頁 定価(本体3,400円+税) 2009年7月刊


ISBN978-4-7724-1085-4

 著者は,もともと精神科医としてコンサルテーション・リエゾン精神医療の領域、中でもがんの患者さんの心のケアに長く従事してきた。その過程で,患者ががんという病により抑うつ状態などの心理的苦悩を持っていても,患者のもともとの能力・自主性を引き出すことによって,その人にあった方法で病と向き合っていけることに気付く。
 本書で紹介するPST(問題解決療法)は,“今ここで”患者が直面している困難さと将来の目標設定に焦点を当て,患者/セラピストの協働作業によって解決へと導く画期的なアプローチである。 問題解決療法のメリットは,構造的アプローチがわかりやすく,精神保健の専門家でなくても実施可能な点にある。本書では,アプローチの各段階におけるポイントを箇条書きでまとめ,現場ですぐに問題解決スキルを活用できるようになっている。精神保健の最前線にいる精神科医,心療内科医,臨床心理士はもちろん,看護師や保健師など,患者のこころのケアに携わっている方,不安や抑うつで悩まれている方にもぜひお読みいただきたい。

おもな目次

    第1章 問題解決療法(problem-solving treatment)の紹介
    第2章 問題解決療法の有効性を支持する根拠
    第3章 問題解決療法の7つのステージ
    第4章 問題解決療法における6セッションの組み立て方
    第5章 問題解決過程にとって役に立つ他の技法
    第6章 効果的に問題解決療法を行うためのガイドライン
    第7章 問題解決療法を用いた3つの事例
    第8章 問題解決療法に伴う潜在的な問題
    第9章 問題解決療法の実践家の教育
    付録1 教育のための補助資料
    付録2 トレーニング時に用いる事例についての付加的な情報