あとがき

 子どもとその発達,発達障害などについて,これまでにいろいろな雑誌に寄稿してきた論文を,金剛出版にまとめていただいたのが本書である。書かれた年限や対象の読者層もそれぞれ異なるが,編集者の方の丁寧な作業ですっきりとわかりやすい章立てになったと思う。読み返してみて,新しい知見によって従来の考え方を変えなくてはならないことがあるにもかかわらず,考え方の基本はほとんど変わっていないことに我ながら驚いている。
 第1部には,育児にもきちんとした科学的裏づけをするべきだ,という現在も変わらず抱き続けている私の「育児学」観による論文がまとめられている。
 第2部は近年社会的に大きな関心が寄せられている発達障害に関する論文が主体になっている。発達障害について関心のある方に参考になるのではないかと思う。
……(後略)