日本児童青年精神医学会監修

児童青年精神医学セミナー[Ⅰ]

A5判 240頁 定価(本体3,600円+税) 2009年10月刊


ISBN978-4-7724-1104-2

 いま,子どもの心の問題は,医療にとどまらず,教育や福祉の世界でも大変注目を集めている。発達障害に関する研究も進み,少子化という背景の中で,児童虐待・不登校・いじめという,子どもたちをとりまく環境も,以前とは大きく変化してきた。また,平成19年度からは,特別支援教育の制度的見直しも図られている。
 本書は,LD・ADHDらの発達障害を中心に,スクールカウンセリング,芸術療法,境界例,解離,統合失調症,乳幼児保健など,児童青年精神医学のトピックを錚々たる執筆者たちが書き下ろした臨床セミナーの第一弾である。最新の臨床知見と研究成果が事例検討をふまえて詳細に解説されている。
 今後,地域,学校・保健所などと連携した子どもの心への援助,予防的介入などの総合的対策がより重要になると考えられる。児童精神科医,臨床心理士,子ども臨床に関わる現場の方々に是非読んでいただきたい一冊である。

おもな目次

    はじめに:市川宏伸
    子どもの心の発達の理解と対応①:青木 豊
    子どもの心の発達の理解と対応②:西村良二
    スクールカウンセラーの役割と連携:森岡由起子
    子どもの芸術療法:武井 明
    境界性パーソナリティ障害と自己愛性パーソナリティ障害:衣笠隆幸
    子どもの入院治療の要点:山崎 透
    乳幼児臨床における精神医学の役割:吉田敬子
    家族というクライエントへの有効な支援:吉川 悟
    広汎性発達障害と児童思春期統合失調症:飯田順三
    コミュニケーション障害と学習障害の理解と対応:田中康雄
    子どもの解離を理解する:笠原麻里
    児童精神科領域における薬物療法:齊藤卓弥
    広汎性発達障害:吉田友子