竹内健児編

事例でわかる心理検査の伝え方・活かし方

A5版 240頁 定価(本体3,400円+税) 2009年12月刊 


ISBN978-4-7724-1113-4

 心理職の重要な専門性であり独自性である心理検査は,その結果をクライエントやスタッフにうまく「伝え」,総合的な臨床心理査定につなぎ「活かす」ことではじめて完結する。
 心理検査の技術を携えてこれから現場に出る人,あるいは疑問を抱えながら心理検査をこなしている人のために,本書には検査の何をどう伝え,結果を活かしてクライエントと何をはじめられるのかについての工夫がつまった事例を集めた。
 さまざまな現場で活躍する中堅心理士たちの臨場感あふれる事例報告に,経験豊富な臨床家がコメントするその往復のなかで,読者は心理検査の広がりと深みをつかむことができるだろう。
 各章にはクライエントへのフィードバックやスタッフへの検査結果報告のやり取りを逐語で収録,報告書式を示した。

おもな目次

    第1章 心理検査の伝え方と活かし方:竹内健児

    第2章 心理査定のフィードバックを契機として心理面接に移行した事例:伊東武志

      *ロールシャッハ・テスト,SCT,バウムテスト,DAP,TEG*
      コメント 伊東論文からの四つの随想:山下景子

    第3章 精神科病院での心理検査のフィードバック―どこに何を返すのかということ:林 隆久

      *ロールシャッハ・テスト,WAIS-R,内田クレペリン精神作業検査*
      コメント 臨床心理アセスメントにおけるフィードバックと治療関係:森田美弥子

    第4章 大学病院精神科における事例―他科を受診している患者への臨床心理検査:松浦加奈

      *バウムテスト,SCT,Y-G性格検査,TEG*
      コメント 文脈とプロセスへの配慮:岸本寛史

    第5章 査定結果を考慮しながら家族面接を行うということ―もの忘れ外来における実践から:原田宗忠

      *MMSE,WFT,CDT*
      コメント 心理検査のフィードバックを通じた家族介護者への支援:松澤広和

    第6章 家庭内暴力をふるう中学生男子のアセスメント:樋口純一郎

      *WISC-V,HTPテスト,P-Fスタディ,メンタルヘルス・チェックリスト*
      コメント 児童相談所の心理臨床:大島剛

    第7章 中学進学を前に知能検査を実施した児童養護施設における一事例:樋口亜瑞佐

      *WISC-V*
      コメント 心理検査の結果を活かすことと返すこと:山本恒雄

    第8章 非行少年や受刑者に対する心理検査の活用:影山英美

      *家族画,MJSCT,MJPI,MJAT,バウムテスト*
      コメント 査定業務に内在する治療的契機:川畑直人

    第9章 心理検査を機に内面に目を向けられるようになった女性の事例:海蔵寺陽子

      *HTPPテスト,TEG*
      コメント 産業心理臨床において心理検査を活かすために:岩崎久志
    索引