高橋祥友編著

セラピストのための自殺予防ガイド

A5版 234頁 定価(本体2,800円+税) 2009年12月刊 


ISBN978-4-7724-1115-8

 日本では1998年以降,年間自殺者数3万人台が続いている。自殺は,残された遺族や親しい人々に深刻な心理的打撃を与え,死にゆく人3万人の問題にとどまらない。自殺はまさに他人事ではなく,社会全体で取り組むべき課題なのである。
 本書では,ライフサイクルに従い,学校,会社,地域といった社会のさまざまな場所で,学生,働き盛り,高齢者等さまざまな年齢層の自殺を予防するために,どのような取り組みがなされているかを詳述する。
 さらに,自殺の危険の高い患者の治療にあたる際の精神療法的アプローチについて,また自殺が起こってしまった際の遺族,そして援助者自身のケアについても丁寧に解説した。精神科医,看護師,臨床心理士,ソーシャルワーカー,教師等,現場で自殺の危機と向き合い,未然に防ぐべく奮闘している援助職に必読の書である。

おもな目次

    第1部 自殺の実態と自殺対策基本法

      第1章 日本の自殺と世界の自殺
      第2章 国のレベルでの自殺予防対策
      【エッセイ】自殺予防はみんなの仕事

    第2部 ライフサイクルと自殺

      第3章 中学生の自殺予防
      第4章 高校生の自殺予防
      第5章 大学生の自殺予防
      第6章 働き盛りの自殺予防
      第7章 高齢者の自殺予防
      【エッセイ】解離における死の主題

    第3部 精神療法

      第8章 自殺の危険の高い患者の心理
      第9章 自殺の危険の高い患者に対する治療の原則
      第10章 自殺の危険の高い患者に対する精神療法
      第11章 自殺の危険の高い患者の治療に関する補遺
      第12章 自殺の危険の高い思春期患者に対する弁証法的行動療法
      第13章 精神障害と自殺予防の心理社会的介入
      第14章 ポストベンション(遺族のケア)
      第15章 患者の自殺と治療者の反応
      【エッセイ】インターネット集団自殺

    第4部 自殺と医療過誤訴訟

      第16章 自殺と医療過誤訴訟
      【エッセイ】自殺:思いつくまま