高橋哲郎著

精神分析的精神療法セミナー
発見・検討・洞察の徹底演習
[障害編]

A5判 336頁 定価(本体4,200円+税) 2010年6月刊


ISBN978-4-7724-1142-4

……私がここで伝えたいことは,「精神分析的精神療法」は分析的な方向付けの中で治療には最も役に立つやり方です。だからそれに誇りを持って,その専門家になって欲しいのです……。(本書より)

 本書は,10年,100回以上にわたって行われている「精神分析的精神療法セミナー」の実践記録を基に,今までの類書にない新しい効果的演習方法を公開するものである。神経症圏からパーソナリティ障害,精神病圏といったあらゆる精神疾患を取り上げ,スーパーヴィジョンによる症例の徹底検討とそこから浮き彫りにされる基本的精神分析概念の学習討論を通して,精神分析的精神療法の基本的技法を身につけることができる。
 今回の[障害編]は,全14講にわたって,特定の障害により適した接近法を探り,現場で応用可能な知見を提供するものである。ことにDSMのパーソナリティ障害に該当する事例を数多く取り上げ,心理面接の有効性を初級者から中級者にわかるように徹底的に解説している。
 症状をもって治療を受けに訪れた患者に,精神分析的精神療法の基本的技法と理論が臨床実践にどのように適用され,どのような効果が期待されるのかを検討することによって,臨床家としての実力がしだいに身についていくであろう。

おもな目次

障害編まえがき

序 講 現象学的診断と力動的精神療法見立て
第T部 基本問題

    第1講 精神科の障害診断と精神分析的精神療法
    第2講 ヒステリー性病理の管理療法と精神分析的精神療法

第U部 不安障害あるいは神経症圏

    第3講 長期精神分析的精神療法の終結への展望 第4講 社交不安障害の精神分析的精神療法

第V部 パーソナリティ障害あるいは性格神経症圏

    第5講 双極性循環気質障害の精神分析的精神療法
    第6講 気分変調症をあわせもつ境界性パーソナリティ(あるいは自己)障害の精神分析的精神療法
    第7講 思春期境界性パーソナリティ障害患者の精神分析的精神療法
    第8講 自殺の危険がある境界性パーソナリティ障害
    第9講 摂食障害をもつ境界例の長期精神分析的精神療法
    第10講 自己愛性パーソナリティ障害の精神療法
    第11講 自己愛性パーソナリティ障害・心理性愛発達の障害
    第12講 「風変わり」型パーソナリティ障害

第W部 統合失調症および他の精神病性障害圏

    第13講 情動性の精神病障害
    第14講 統合失調症