松木邦裕著

精神分析臨床家の流儀

四六判 224頁 定価(本体2,600円+税) 2010年8月刊


ISBN978-4-7724-1150-9

 現在,いかに脳が解明されてきたといっても,「こころ」の解明にはいたっていない。精神分析は,その「こころ」への働きかけに手応えを得ることができる唯一の存在である。その方法は,特有の外的セッティング(治療構造),臨床家に求められる内的構造(心的在り方),技法という三つの準備と,そのための訓練がなされて初めて実行されうるものになるため,その厳密さと高い要求水準から,実際の実践家は数少ない。
 本書は著者初の精神分析臨床エッセイである。著者が思うところの精神分析臨床家の流儀(やり方)を身に付けるための方法論と,個人心理療法の基本とも言うべき精神分析の学び方が,自らの経験から抽出された臨床知見として著者の語り口で述べられている。
精神分析家,精神科医,心理療法家,心理臨床家,作業療法士,ソーシャルワーカー,看護師,調査官,教師等,さまざまな領域で精神分析の理論や技法をこころの臨床に活用しているすべての援助職の方のために。

おもな目次

まえがき
第1講 精神分析臨床家とは
第2講 精神分析という方法 その1
第3講 精神分析という方法 その2
第4講 分析的な好奇心
第5講 語られることの中の現実と空想
第6講 現実の提示は有用か:技法上の問題
第7講 分析と統合
第8講 身だしなみ
第9講 精神分析の短期化と簡便化
第10講 技法の統合,もしくは統合的アプローチについて
第11講 フロイト著作の読み方
第12講 精神分析文献の選び方と学び方
第13講 個人分析を語る
第14講 スーパービジョンの使い方
第15講 セミナー・研究会の活用法
参考文献
あとがき