松丸未来,下山晴彦,ポール・スタラード著

子どもと若者のための
認知行動療法実践セミナー
上手に考え,気分はスッキリ

B5判 200頁 定価(本体2,600円+税) 2010年9月刊


ISBN978-4-7724-1159-2

 好評既刊『子どもと若者のための認知行動療法ワークブック』『子どもと若者のための認知行動療法ガイドブック』(金剛出版)が、もっとわかりやすく・使いやすくなるためのシリーズ続篇。
 「第1部 レクチャー」は,思春期・青年期の子どもと若者に認知行動療法を試行するためのヒントや工夫が,下山晴彦の書き下ろしで紹介される。「第2部 ワークショップ」では,ポール・スタラードを迎えたセミナーの記録から,子どもと若者の認知行動療法を実際にどのように適用するのか,具体例を交えてわかりやすく解説される。そして「第3部 ケース・カンファレンス」では,松丸未来と下山晴彦の共著形式で,認知行動療法を日本の子どもや若者に適用した事例が検討され,「第4部 心理教育プログラム」では,実際の学校の授業で行う認知行動療法を用いた心理教育プログラムが提示される。
 「子どもと若者のための認知行動療法」シリーズ第3作として,認知行動療法を学ぼうとする初学者にも,技術に磨きをかけたいベテランにも,実り多い一冊!

おもな目次

    はじめに

    第1部 レクチャーLecture

      子どもと若者のための認知行動療法とは何かを知る
      講義をはじめるにあたって
      講義1 認知行動療法の成り立ち
      講義2 認知行動療法の原則
        原則1 実証性の重視(エビデンスベイスト・アプローチ)
        原則2 全体としての認知モデル
        原則3 統合システムによる問題理解
        原則4 個別性の重視(ケース・フォーミュレーションの活用)
      講義3 子どもと若者のための認知行動療法の特徴
      講義を終えるにあたって―日本の現状と課題

    第2部 ワークショップWorkshop

      子どもと若者のために認知行動療法を使いこなす
      Session 1 子どもと若者のための認知行動療法の基本モデル
        1.ワークショップを始めるにあたって
        2.子ども(若者)の認知行動療法の定義
        3.子ども(若者)の認知行動療法の構成要素
        質疑応答
        4.認知モデル
        5.子ども(若者)の問題に見られる考え方
        6.不適応になる悪循環の認知行動療法サイクル
        7.適応的な循環の認知行動療法サイクル
        8.認知行動療法が子どもと若者に役立つ理由
        9.認知行動療法の特徴
        10.認知行動療法の中核的要素
        11.認知行動療法がふさわしくない場合
        質疑応答
      Session 2 認知行動療法の効果研究
        1.ランダム化比較試験
        2.メタ分析
        3.英国国立臨床研究所(NICE)推奨
        4.効果研究の限界
        質疑応答
      Session 3 子どもの発達に合わせた認知行動療法
        1.認知行動療法を子どもに適用するために何が必要か
        質疑応答
        2.認知行動療法を子どもに適用する際の工夫
        質疑応答
      Session 4 考えと気持ちを見つける
        1.ゲームを活用する
        2.会話を通して考えを見つける
        3.絵や漫画を活用して考えを引き出す
        4.他の考え方ができることに気づいていく
        5.気持ちに気づく
        質疑応答
        質疑応答
        6.考えと気持ちのつながりに気づく
        7.役立つ考え方に気づく
        8.考えの罠
        9.認知の再構成
        10.気持ちをコントロールする
        質疑応答
      Session 5 変化することへの動機づけを高める
        1.動機づけの重要性
        2.変化の段階モデル
        質疑応答
        3.動機づけ面接
        質疑応答
      Session 6 ケース・フォーミュレーションの作り方
        1.ケース・フォーミュレーションとは何か
        2.問題の維持に関するフォーミュレーション
        質疑応答
        3.問題の発現に関するフォーミュレーション
        質疑応答
      Session 7 ケース・フォーミュレーションを作ってみる
        1.事例の提示
        2.フォーミュレーションを作る
        3.フォーミュレーションの実例
        質疑応答
      Session 8 認知行動療法のプロセス
        1.認知行動療法の基礎になる関係
        2.パートナーシップ
        3.正しい発達レベル
        4.共感
        5.創造力
        6.探索を促進する
        7.自己発見と自己効力感
        8.楽しめること
        9.ワークショップの終わりにあたって

    第3部 ケース・カンファレンスCase Conference

      子どもと若者のための認知行動療法の実際
      1不安障害の子どもと若者のための認知行動療法
        はじめに
        不安障害のタイプ
      2ケース・カンファレンス1―心理相談室で強迫性障害に対応する
        1)強迫性障害の事例検討のための予備知識
        2)事例1―強迫症状を呈した10歳女児
        3)まとめ
      3ケース・カンファレンス2―学校場面で不登校生徒に対応する
        1)学校現場で認知行動療法を試みるための予備知識
        2)事例2―腹痛を訴えて不登校傾向にある13歳女子
        総合考察
        3)事例3―電車に乗れない不登校の14歳男子
      4若者の認知行動療法の発展に向けて日本における子どもと

    第4部 心理教育プログラムPsychoeducation Program

      授業において認知行動療法を活用する
      心理教育プログラムの開発にあたって
      Session 1 オリエンテーションおよび気持ちⅠ
        授業概要説明
        寸劇「誰でも嫌な気持ちになる」
        プログラムのルールの説明
        Activity 1 友達にインタビューをして違いを知る
        Activity 2 気持ちを表現してみよう
        まとめ
        課題1
      Session 2 気持ちⅡ「気持ちに触れ,表現してみよう!」
        前回の復習
        Activity 1 いろいろな気持ちと気持ちの表現
        Activity 2 気持ちの表現(顔,体,態度)
        まとめ
        課題2
      Session 3 考えについて理解する?
        前回の復習
        Activity 1 いろいろな考えを知る
        Activity 2 考えを見つける
        Activity 3 考えと気持ちを探そう
        まとめ
        課題3
      Session 4 考えと気持ちのつながりを知る
        前回の復習
        Activity 1 考えと気持ちのつながりクイズ
        Activity 2 いろいろな考えを探そう―前向き&後ろ向きな考え方
        Activity 3 考えの幅を広げよう
        まとめ
        課題4
      Session 5 前向きな考えを探そう
        前回の復習
        Activity 1 連想ゲーム
        Activity 2 前向きな考え探しゲーム
        まとめ
      Session 6 気持ち,考え,行動のつながり(まとめ)
        前回までの復習
        Activity 1 あなたの考え,行動しだいですごいことに!
        Activity 2 前向きすごろく
        まとめ

    あとがき
    索引

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