原井宏明著

対人援助職のための認知・行動療法

A5判 260頁 定価(本体3,500円+税) 2010年12月刊


ISBN978-4-7724-1165-3

 CBT(認知行動療法)とは,臨床場面での患者の行動の変容を目的として,行動科学を応用したものである。現在,CBTは,心理療法という領域においてエビデンスの王者の地位を確かなものにした。
 本書では,CBTを臨床で使った場合の実例を症例を通じて示すようにした。症例の中で治療を進める過程の考え方や情報の探し方を示し,さらに各章の終わりには演習問題を用意して,読み手が自分で意味を解釈し考え抜くことで評価と治療のテクニックを身につけられるようにデザインされている。著者が臨床現場からフィードバックした多くのスキルをわかりやすく解説したものであり,脱・マニュアルを目指す対人専門職のための恰好の手引き書となるであろう。

おもな目次

    まえがき

    序 章 認知行動療法と本も使いよう

    第1章 デモンストレーション

    コラム@:ドードー鳥の裁定「みんな優勝! 全員が一等賞!」

    第2章 臨床の原則

    コラムA:抗生物質のジレンマ

    第3章 基本的なCBT

    コラムB:強迫との会話

    第4章 症例解説

    コラムC:プラセボ対照二重盲検ランダム化比較試験とプラセボドリフト

    第5章 個別の問題に対する行動療法の技術

    コラムD:なぜ常識心理学はなくならないか?

    第6章 疾患別・問題別治療プログラム
    第7章 行動療法の理論
    第8章 〈座談会〉CBTの今日的課題を考える
    あとがき

    付録:セルフモニタリング・シート/アセスメント・シート/患者用説明資料/強迫性障害3日間集団集中治療プログラム/良くある質問/演習問題とその解答/参考になるリソース

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