斎藤清二,西村優紀美,吉永崇史著

発達障害大学生支援への挑戦
ナラティブ・アプローチとナレッジ・マネジメント

A5判 280頁 定価(本体3,200円+税) 2010年10月刊


ISBN978-4-7724-1167-7

 友人関係に無頓着であったり敏感すぎる大学生,教員との適切な距離を保つことが難しく,実習や卒業研究などに支障をきたしている大学生,就職活動など社会参入への準備に対応することが難しい大学生……。
 知的に問題がないにもかかわらず,上記のような社会的コミュニケーションに困難を持つ大学生(発達障害大学生)が最近増えているという。 こういった背景のなか,富山大学が平成19年度文部科学省「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム(学生支援GP)」の選定を受け,独自のプログラムを開始した。このプログラムは発達障害傾向をもった学生の支援を中核においているが,社会的コミュニケーションに困難をもつ学生を包括的に支援するプロジェクトとして設計されている。つまり支援対象者が発達障害と診断されているか否かにかかわらず,支援対象者(発達障害大学生)が困っていることに対応できるよう支援していくことが目標になっているのだ。
 コミュニケーションに困難を抱えるすべての学生に対して「ナラティブ・アプローチ」「ナレッジ・マネジメント」などの新しい視点,理論,方法論を取り入れ,対話と実践の中から生み出されつつある支援モデルを提案する。

おもな目次

序 文
第1章 コミュニケーション支援とナラティブ・アプローチ
第2章 ナラティブ・アセスメント
第3章 システム構築と運営のためのナレッジ・マネジメント
第4章 チーム支援を通じた合理的配慮の探究
第5章 心理教育的アプローチ
第6章 コミュニケーション教育法
第7章 就職活動支援ストラテジー
あとがき
索引

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