ドナルド・メルツァー著/松木邦裕監訳/飛谷 渉訳

精神分析過程

四六判 300頁 定価(本体3,800円+税) 2010年月刊


ISBN978-4-7724-1173-8

クライン派の碩学メルツァーの原点

 転移−逆転移の深化、投影同一化の同定と受容,地理上の混乱と解消,領域の混乱と解消,抑うつポジションへの移行,離乳過程の到来,そして精神分析の終結としての自己分析へ――分析家と患者との間で交わされながらダイナミックに展する精神分析過程が比類なき精度と深度で記述された、メルツァー渾身の第一著作にして最重要作。
 フロイトの解釈,クラインの継承,ビオンとの対話。その絶え間なき探求から,破壊と修復を繰り返して出現する精神分析過程の自然史が析出される。後のメルツァーの臨床理論を決定づけることになった本書は,こころという美を探索する芸術としての「精神分析」の真実の姿を描き出し,精神分析過程の稠密構造の全容を明らかにする。巻末には訳者による詳細な解説を付し,精神分析の新しい界域が,今ここに姿を現わす。

おもな目次

監訳者のことば―松木邦裕
謝辞

はじめに
第1部

    第1章 転移の集結 000
    第2章 地理上の混乱を仕分けする 000
    第3章 領域の混乱を仕分けする 000
    第4章 抑うつポジションの入口 000
    第5章 離乳過程 000

第2部

    第6章 成人患者との分析過程 000
    第7章 個々のセッションにおけるプロセスの循環 000
    第8章 分析作業 000
    第9章 人間的活動としての精神分析 000

付録
解説 メルツァーの『精神分析過程』―飛谷 渉
訳者あとがき―飛谷 渉
索引