デイビッド・ファウラー,フィリッパ・ガレティ,エリザベス・カイパース著/石垣琢麿・丹野義彦監訳/東京駒場CBT研究会訳

Challenge the CBTシリーズ
統合失調症を理解し支援するための認知行動療法

A5判 264頁 定価(本体3,600円+税) 2011年2月刊


ISBN978-4-7724-1179-0

認知行動療法の根源へ

 統合失調症患者が妄想と幻聴への「信念」を手放さずにいるとき,治療者はいかにして理解を進め,支援の手を差し延べることができるのか。
 統合失調症患者の問題を精査する構造的アセスメント,個々の患者に適したケースフォーミュレーション,患者のニーズに即した支援テクニック――この三位一体により認知行動療法は,機械的なレディメイドの治療技術ではなく,それぞれの患者に適したオーダーメイドの治療法となる。
 本書は,統合失調症患者が抱える問題,その脆弱性ストレスモデル,統合失調症の認知モデルを理解する「理論篇」と,治療契約とアセスメント,自己制御テクニック,患者との協同による統合失調症のモデル構築,妄想と幻声への信念対処法,不適応的な思い込みへの対処法,社会生活障害と再発リスクへの対処法を推進するための「実践篇」から構成される。深遠な理論と適正な実践との両輪から論証される,統合失調症治療を根本から考え抜くための認知行動療法論。

おもな目次

    第1部 理論

      第1章 統合失調症患者が抱える問題 第2章 脆弱性ストレスモデルとその臨床的意義
      第3章 統合失調症への対処
      第4章 統合失調症の体験と信念を深く理解するために
      第5章 統合失調症の認知モデル―1:神経心理学と病的体験
      第6章 統合失調症の認知モデル―2:異常体験の意味を理解する
      第7章 統合失調症の認知モデル―3:感情障害と統合失調症
      第8章 理論から実践へ

    第2部 実践―統合失調症の認知行動療法の治療マニュアル

      第9章 統合失調症の認知行動療法概論
      第10章 治療の開始―治療契約とアセスメント
      第11章 精神症状の自己制御を促進するテクニック
      第12章 患者と協同して統合失調症の新しいモデルを構築する
      第13章 妄想と幻声に関する信念に対処するテクニック
      第14章 不適応的な思い込みに対処する方略
      第15章 社会生活障害と再発リスクへの対処方略
      第16章 統合失調症に対する認知行動療法の有効性

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