田嶌誠一著

児童福祉施設における暴力問題の理解と対応
続・現実に介入しつつ心に関わる

A5判 752頁 定価(本体8,500円+税) 2011年10月刊


ISBN978-4-7724-1217-9

 児童養護施設をはじめとする児童福祉施設における暴力問題は,これまで長い間放置されてきた。暴力にどう対処するか,子どもたちの安心・安全をどう守り抜くかということは,心理臨床,教育領域をはじめ,あらゆる社会的養護の場の存亡に関わる重大且つ困難な課題である。
 本書は,児童養護施設・児童自立支援施設・情緒障害児短期治療施設などの児童福祉施設における,施設内暴力という問題への対応について詳細に論じた画期的大著であり,著者の臨床の到達点である。本書において著者が提唱し実践している「安全委員会方式」は,この問題を見据え,現場での介入方法を具体的に解説した,このうえもなく現実的な対応プログラムと言えよう。
 心理臨床のパラダイム転換を目指した,著者渾身の書き下ろし。

おもな目次

はしがき
第1章 現実に介入しつつ心に関わる
第2章 希望を引き出し応援する
第3章 かくも長き放置(ネグレクト)

    ―1.特に子ども間暴力の実態とその理解

第4章 かくも長き放置(ネグレクト)

    ―2.2レベル三種の暴力とその理解

第5章 施設内暴力はどう対応されてきたか
第6章 暴力問題解決のための視点
第7章 モニターしつつ支援する

    ―安全委員会方式の概要

第8章 安全委員会活動の実際
第9章 職員による安全委員会と連動した活動(「連動活動」)

    ―1.基本的連動活動

第10章 発達障害・学級崩壊・解離・反抗性集団化への対応

    ―2.さらなる連動活動

第11章 安全委員会方式の意義と課題と限界

    ―批判にも答えつつ

第12章 児童相談所との連携
第13章 社会的養護のさまざまな場で
第14章 何処へ

    ―施設内暴力がつきつけるもの

あとがき